水疱瘡ワクチン・おたふくかぜワクチン接種をお勧めします。

水疱瘡ワクチン・おたふくかぜワクチンは任意接種のため接種をためらわれる保護者の方が少なくありませんが、よく考えてみてください。水疱瘡とおたふく風邪は感染力が強く、ほぼ間違いなく幼少期に罹患する病気です。一旦発症すると感染力が強く幼稚園・保育園で預かってもらえないため、両方あわせて少なくとも2週間は自宅安静が必要です。また、両疾患とも生命にかかわるくらい重症化する可能性があります。ワクチン接種により保護者は仕事を休む経済的なコストがかからず、子どもも発症しないか、仮にしても重症化を防ぐことができます。

接種のメリットを箇条書きにすると上記の他に

水疱瘡ワクチンでは

1 水疱瘡の二次発症である帯状疱疹が起きにくくなる(神経根まで水疱瘡ウイルスが侵入しないからと説明されています)。

2 発症しないため、肌の瘢痕が残らない(特に女性)。

おたふくかぜワクチンでは

1 髄膜炎が起こらない(10人に1人入院が必要なほど重症化する)。

2 ムンプス難聴が起こらない(10000人に1人ですが完全に聴力を失います)。

2 思春期以降の発症でおこる不妊症(おたふくかぜウイルスは耳下腺だけでなく、性腺も障害するため)が予防される。

ワクチンでは免疫がしっかりつかないことを懸念される方がいますが、医学的には問題ないと考えられています(周囲のウイルスを持っているお子さんと遊んでいると、ワクチンで付与された免疫が賦活化されるため)。

レジャーや飲み会を1−2回見送っても接種する価値はあると思います。

                 鴨居ファミリークリニック